原発の情報
2013年 10月 20日
自分達だけが良ければ、子供達や孫の世代の人達の事などはどうでも良いのかな?
国内で唯一稼働中の大飯原発3、4号機も9月をもって停止して定期検査に入った。
関東では原発は稼動していないのだが、節電もお願いもなく猛暑日でも停電もなかった。
今朝の時事放談で石破茂自民党幹事長と前原誠司民主党元代表が対談を見た。
石破クンの軍事オタクは結構だが、自民党が大勝したのは「安全な原発を再稼動させる事へ公約の支持」から勝利したのではないのだが、勝手にそのような解釈をされているようだ。
原発反対、賛成は今回の衆参両院の選挙の支持とは別物だ。
福島第一では毎日400tの高濃度汚染水が発生しているが、これが敷地内から溢れ海へと流れ出ていたことが明らかになっている。数年前に稼動していた原発の事故処理すらままならず、汚染水を毎日垂れ流ししている現状にできる発言とは思えない。
小泉純一郎元首相がフィンランドにある核廃棄物の最終処分場「オンカロ」を見学してきたそうだ。
オンカロとはフィンランド語で「洞窟」「隠し場所」などを意味する。
ヘルシンキから約250km北西に位置するオルキルオト島に建設されたこの施設は、原子力発電所から出る使用済み核燃料、いわゆる核のゴミを地中深く封印するための施設だ。
すでに国会議員ではない小泉純一郎元首相の発言は一人の民間人の発言と同じである。
それによって今後の日本の原発事業は変わる事は無いと思う。
しかし選挙目当てとか利権目当ての無い発言こそ、政治家の先生方には聞いてもらいたいね。
フィンランドの原子力発電所はたった2つだけ。
建設計画は下記の様な大掛かりな事だ。
オルキルオトは2000年にフィンランドで使われた核燃料の長期地下貯蔵設備として選ばれた。
この設備は洞穴を意味する"オンカロ"と名づけられ、オルキルオト発電所から数マイルの花崗岩の岩盤に建設された。ユーラヨキは2003年8月に施設の建築許可を行い、建築は2004年から始められた。
建設計画は4つの段階に分けられた。
フェーズ1、(2004年から2009年)地下420mに存在する設備への螺旋状に下るアクセストンネルの開削。
フェーズ2、(2009年から)同工程の520mまでの継続、貯蔵所設計に反映させるための岩盤特性の研究。
フェーズ3、貯蔵所の建築は2015年に予想される
フェーズ4、使用済み燃料のカプセル化と埋葬は2020年の開始が計画される。
施設の建築を担当するポシヴァ社は、2012年ごろに貯蔵所とそれに伴って必要となる構造物の建築認可のための申請書の提出を計画している。審査には3年かかると予想される。 オンカロ処分場は100年分程度のキャニスターを受け入れる大きさがあると予想されている。処分場が満杯になった後は最終的にトンネルごと埋め立てられて密封される。
プルトニウムの半減期は2万4000年。
このオンカロは、こうした放射性廃棄物が無害になるまで、10万年にわたって地下深く封じ込めるために作られた。無害になるまで10万年。300年後にその処理方法を考えるそうだ。
たった2つの原発の核廃棄物ですら10万年この地中深くに保管するわけだ。
それですら放射性廃棄物が無害になるまで、10万年に地下深くに放置するしか手段が無いのだ。
日本の原子力発電所は、アメリカ、フランスに続いて「54基」世界第3位)も持っている。
フィンランドのそれとは桁が違う。しかし日本にはフィンランドのような地中深く埋めるゴミ箱はない。
どうするの?
安全な発電所の審査はまだ先の話でしょう。
処理施設や安全な処理方法を考えてから始めなくてはならないと思うけどね。
ちなみに私は反対派でも推進派でもありません。
同じ失敗を繰り返さない事と、現在の事故処理を早く収束して欲しい派なのであります。
優先順位ってあると思うんだけどね。^_^; 首相がそうなんだから
仕方ないよね。