人気ブログランキング | 話題のタグを見る

生きた化石

「生きた化石」と呼ばれるシーラカンスが東京工業大学に贈られて来た。

正確に言えば「生きた化石」ではない。
現存する生き物で、進化しない、いや、する必要がなかった古代の生物である。
シーラカンスの名前はギリシア語で『中空の背骨』を意味する。
原始的で貧弱な背骨は中空で中には液体が詰っている。
今回のCTスキャンで脊柱の中の液体も確認されている。
胃内容物の調査から、魚類、イカなどを捕食しているとされる。
現生シーラカンスは2種報告されているが、現在では同一種とする考えもある。
コモロ諸島周辺では『使えない魚』という意味で「ゴンベッサ」と呼ばれていたが、
その価値が明らかになり高値で取引されるようになった現在では、「ゴンベッサ」は
『幸運を呼ぶ魚』という意味になっている。(現金だなぁ)
シーラカンスの肉には、ワックスが入っており、たくさん食べると下痢になってしまうらしい。
そして水温・水圧の変化に弱い魚らしい。
古生代と中生代のシーラカンスは、浅い海や淡水域に広く分布していたらしい。
体型、体長も様々なものが発見される。体高が高いタイプや、扁平な体のもの。
また、全長が3mに達する巨大な種も見つかっている。

でも「生きた化石」はシーラカンスだけではない。

カブトガニ(Tachypleus tridentatus)
日本には一種だけ生息している。
絶滅寸前である。2億年もの間、形を変えずに生きている。
現在のものとほとんど変わらないカブトガニは、中生代三畳紀末(2億年前)の地層から出現している。カブトガニの血液が医学界、薬学界に注目されていて、細菌の内毒素の検出薬として利用されている。ガンやエイズの特効薬になりうるとして研究されている。カブトガニは、その名前からエビ・カニなどの甲殻類の仲間といわれるが、実はクモやサソリの方が近縁である。といっても、5億年前に分かれているのであるが。

コモド・ドラゴン
インドネシアのコモド島やフローレス島、リンチャ島などに棲むコモドオオトカゲは世界最大のトカゲでコモド・ドラゴンとして知られている。鹿や猪をも食い殺す。
インドネシア政府により保護されていて、研究用にも、動物園にも捕獲はできない。
1965年当時ですでにインドネシア国外の動物園には7頭しかいなかったが、現在ではコモド島全体が国立公園に指定されていて5,000頭が生息していると言われる。

「生きた化石」なんて私も言われないようにしないと・・・
by minabozu | 2006-02-26 22:25 | 気まぐれ日記 | Comments(0)

釣れなくても幸せ!


by minabozu
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31