細江英公さんの写真集「おとこと女」

GW。混んでいる事がわかっていては遠出する意欲もわかん。
する事も無いので納戸を整理していたら写真集が出てきた。

私が写真学校に通っていた頃、神田神保町の古本屋「源喜堂書店」で購入した、細江英公さんの代表的写真集である「おとこと女」 
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カメラアート社から昭和36年9月3日に発行されたもので当時の価格で950円。売るつもりはないのだが、Amazonで検索すると最安値で¥70,000から最高値は¥228,880!


この後三島由紀夫氏がモデルになった「薔薇刑」が1963年に出版された。初版の装幀は杉浦康平氏で三島と細江のサイン入りだったそうだ。ちなみに私の持っている「おとこと女」は初版である。
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写真集の内容は著作権があるので掲載できないが、写真集の帯に著名な方々の紹介がある。 

作家 松本 清張

細江英公はレンズを画筆(ブラッシュ)に変えようとする作家に思われる。細江氏のレンズによる画集をみると、氏の世界は怪奇な幻想に感じられて、恰もボオドレエルの耽美主義を連想させる。しかし、これは私の見方の誤りであろう。氏は、最も現代的な虚無をうたいあげて、その詩的な構成で探ろうとしているのではあるまいか。むろん、氏は、若い。これからの氏の方向が私たちには愉しみである。

写真家 土門 拳

・・・・それにしても写真集「おとこと女」は、一杯のラーメンとは違う。少なくとも一杯のラーメンほど胃の腑をみたすつかのまの実利実歴はないにしても、これは諸君と同じ若い作者の青春の熱気が凝って一冊の写真集に化したものだ。一日ごとに年老いていく宿命にある作者としては、最早再びこのような写真、このような仕事はしようと思っても出来ないにちがいないと思わせるほど、むせるような青春の熱気にみちみちている。

詩人 谷川俊太郎

・・・・これは、失われかけたわれわれのいのちを回復すべく試みられる一連の儀式そのものである。凍った呪文であり、即興する護符であるこれら一連の作品 むしろ行為は、フィルムを、印画紙を、印刷インクを、紙を、食物として生きている。

写真家 東松 照明

これは、非常に恐ろしい写真集だ。なぜかというに、人間の生の秘密が、すなわち、あなたの原型が、レンズによって掘りおこされ、それが全ページに貼りついているからだ。

写真評論家 渡辺 勉

・・・・これまでの写真性の常識をこばみながら、自分自身の内面的な視点を語るにふさわしい、映像的思考方法をきりひらいている。また内容的にも、セキジュアルなイメージを、これほど大胆に写真的映像に昇華した表現も稀である。写真的映像における心象の空間的把握にユニークな境地を創造しており、大いに注目されてよい問題作である。

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屁理屈屋 皆 坊主

・・・・芸術とエロ・グロの境界線とは見る側の価値観によるものだと思う。今も昔も絵画や写真に女性の裸体が描かれるのかといえば単純に美しいというだけでない。乳を与える女性の乳房に「性」を感じる事はできない。「性」「生」「聖」「清」「盛」「情」他にもたくさん「セイ」という文字がありますな。
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